吉右衛門 味覚障害で体重10キロ減

 歌舞伎俳優の中村吉右衛門(69)が味覚障害を患っていることが10日、分かった。この日、都内で行われた「国立劇場12月歌舞伎」(東京・国立劇場、12月3~26日)の製作発表で明かした。今年8月にのどのヘルペスを発症した際、味覚障害と診断された。食事がとれずに10キロほどやせたといい、「『このまま逝かせてくれ』と思った」という。現在は7割程度回復しており、12月の公演には予定通り出演する。

 すい臓がんを患った坂東三津五郎(57)、右肩腱板(けんばん)断裂の片岡仁左衛門(69)に続き、人間国宝の吉右衛門も病気を公表した。

 吉右衛門は巡業中の7月に内臓に異変を感じ、8月、のどにヘルペスを発症。吉右衛門は「一番ひどいときは自分のつばが苦くて飲み込めない。こんな苦しい思いをするなら、食べないで『このまま逝かせてくれ』と思った。味気ないという言葉を実感しましたね」と絶望の日々を告白。点滴を打つ生活が続き、10キロほどやせたという。

 昨年12月に中村勘三郎さん、今年2月に市川團十郎さんを亡くした歌舞伎界だが、4月の歌舞伎座新開場を中心に、大きな行事が続いた。吉右衛門も4月から6月まで歌舞伎座公演、7月から9月まで地方巡業と、精力的に舞台に立ち続けた。プライベートでも2月に四女の瓔子さんが結婚。病気の原因は不明と診断されたが、吉右衛門は「疲れが出たのかな」と推測した。7割程度回復したという現在、甘味は感じるようになったといい「嫌いだったオートミールが食べられるようになった」と味覚が変化したことも明かした。

 最近は、もなかなど甘いものを食べながら体力を維持。公演中の12月には初孫が誕生予定とあって、「性別は分かっておりますがお楽しみに。12月には(体調も)大丈夫だと思いますよ」と意欲十分だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス