女子高生タレント殺害「恨んでいた」

 女優の夢は、ストーカー男によって、突然断たれた。東京都三鷹市で私立高校3年鈴木沙彩さん(18)が刺されて死亡した事件で、鈴木さんが事件当日だけでなく4日前にもストーカー被害について学校を通じて警視庁に相談していたことが9日、分かった。殺人未遂容疑で逮捕された京都市右京区西京極新明町、無職池永チャールストーマス容疑者(21)は数日前に京都から上京、「自宅近くで帰宅を待ち伏せ、殺すつもりだった」と供述しているという。

 池永容疑者は事件の数日前から、鈴木さんを外出先で待ち伏せしていたことも判明。鈴木さんに復縁を迫り執拗につきまとったとみている。

 捜査関係者によると、鈴木さんは約2年前に池永容疑者とフェイスブックを通じて知り合ったとみられ、交際していたが、鈴木さんが昨秋米国留学する前に別れたという。今春に帰国後、池永容疑者から「殺すぞ」「写真を送らないと死ぬぞ」などとメールが送られるようになったことから、6月ごろにメールの着信を拒否した。

 事件直後には、池永容疑者とみられる人物がインターネットの掲示板に鈴木さんと一緒に撮影した写真などを載せたりしていたことも分かり、関連を調べている。

 学校側によると、鈴木さんは今月4日と7日、ストーカー被害を担任教諭らに相談。「家のそばまで来ていて怖い」との内容で、池永容疑者に「殺すぞ」とメールで脅迫されたこともあった。

 また鈴木さんは「(池永容疑者が)他人になりすまして友人にSNSで(鈴木さんに)復讐(ふくしゅう)してやるとの脅迫メールを送った」とも話していた。

 学校側は4日、近くの杉並署に「どうすればいいか」と電話で問い合わせた。署の担当者は自宅を管轄する三鷹署に相談するよう案内した。

 鈴木さんは事件当日の8日午前、両親と三鷹署を訪れて「待ち伏せされている」などと相談。三鷹署は警告するため、携帯電話に3回かけたが、池永容疑者は電話に出ず、連絡するよう留守番電話に吹き込だ。

 その後、鈴木さんは登校して授業に出た帰り道、自宅前で襲われた。警視庁は「対応が十分だったか今後、事実確認していきたい」としている。

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