１７日に４枚目のシングル「２３５／消えてなくなれ、夕暮れ」を発売するシンガー・ソングライターの井手綾香（１９）が、自慢のロングヘアをバッサリと切っている。ダブルＡ面となる新曲が、心機一転を歌う「２３５」と、自身初の失恋ソング「‐夕暮れ」であることにちなんだもので、４０センチもカット。女性にとっては一大決心となった“断髪式”の様子は、ミュージックビデオ（ＭＶ）に収めた。

　作詞作曲を手掛けた新曲に、“女の命”をかけた。２０１１年のデビューから、トレードマークだった胸まで届くロングヘアを、４０センチも切りショートヘアにイメージチェンジ。“断髪式”は鏡の代わりにカメラが置かれた部屋で行われ、「２３５」のＭＶとして撮影された。

　ショートにするのは、おかっぱだった小学２年生以来という。「自分では短い髪の方が気に入ってます。周りから『失恋したの？』って突っ込まれました」と振り返る。髪を短くした女性への“常とう句”の通りに、「‐夕暮れ」は自身初の失恋ソングとして仕上げた。

　「失恋したのは１年ちょっと前。自分の失恋をいつか歌に書きたかったけど、向きあえず逃げていて…。変わりたいから髪を切ったわけだし、『キレイな思い出も、なくなっちゃえ』という気持ちを曲にしました」

　ショートへの変身は、心機一転という気持ちでもあった。「去年の夏過ぎから自信がなくなって、悩んで前に進めなくて…。それが今年になったら、自分が新しく切り替わる感覚になったんですよ。自分を変えたかったので、髪を切りたくなりました」と明かした。

　１９日には、２０歳の誕生日を迎える。「１０代が終わってしまうという感覚はなかったのですが、気づいたらハタチになる年だったし、変わるにはいいタイミング」。長い髪の少女時代に別れを告げた井手が、大人の女性への扉を開く。