歌手・吉川晃司（４７）が、テレビ東京系のアニメ「義風堂々！！　兼続と慶次」（テレビ東京は７月２日スタート、火曜、深夜１・４０。テレビ大阪は同５日スタート、金曜、深夜２・１０。テレビ愛知は同３日スタート、水曜、深夜２・３５）でアニメのナレーションに初挑戦することが２１日、分かった。戦国時代、権力に屈せず生き抜いた主人公の武将、直江兼続と前田慶次の２人の傾奇者（かぶきもの）のイメージを引き出すにふさわしいと起用されたもので、吉川は主題歌も担当する。

　自分の生き方を貫き通し、芸能界でも傾奇者の吉川にふさわしい役割が飛び込んできた。

　アニメのナレーションに初挑戦する「義風堂々！！　兼続と慶次」は、月刊コミックゼノンで連載中の漫画「義風堂々！！　直江兼続‐前田慶次　酒語り‐」が原作。兼続と慶次が己の生きざまを貫き、“義”に忠実（ちゅうじつ）に戦い、戦乱の世を生き抜いた様を描く物語だ。

　今回、原作者でアニメ化の総監督でもある原哲夫氏が「作品を描く上で最も大切にしている“傾く（かぶく）”というテーマと、吉川さんの『男っぽさ』、『現代の侍』のイメージが重なる」と、主題歌とともにオファー。吉川も快諾し、主題歌は２月発売のシングル「ＳＡＭＵＲＡＩ　ＲＯＣＫ」に、今作に合う新アレンジを施した。

　吉川は時代劇出演に加え、以前より自身のミュージックビデオで侍にふんして殺陣などを披露。また、昨年ワーナーミュージックに移籍した際には「ＳＡＭＵＲＡＩ　ＲＯＣＫ」レーベルを立ち上げるなど、自身の持つ“サムライ魂”を、日ごろの活動にも表現している。

　そのため、今回のオファーは光栄なこと。アニメの初ナレーションには「今まで経験した作品と違うので難しかったですね」と振り返ったが「こんな時代だからこそ、これ（主人公の２人）ぐらいの見えをきって、傾いて、いきたいなと思います」と、傾奇者らしいコメントを寄せた。