原恵一監督「志願した」実写映画初挑戦

 「二十四の瞳」、「楢山節考」など数々の名作を残した映画監督・木下惠介の生誕100年記念映画「はじまりのみち」(公開中)のPRで原恵一監督(53)が広島を訪れた。

 「河童のクゥと夏休み」、「カラフル」などアニメーション映画で高い評価を受ける原監督が木下を敬愛する熱烈なファンであることから、初めて実写映画に挑戦した作品だ。

 「最初は脚本の依頼だけだったが、書いていて手応えを感じ、他の人に任せたくなくなり監督を志願した」とメガホンをとった経緯を話し、「自分自身でも驚くほどの仕上がり」と自信の笑顔でアピールした。

 物語は、戦中に脳出血で倒れた母を疎開させるため、リヤカーに乗せ山越えしたという実話が基となっている。血気盛んな映画青年だった木下が軍部ににらまれ、松竹を一時離れるきっかけとなったエピソードなども盛り込んでいる。

 「木下作品は本気で客に挑んでくる意志の強さがある。今作ではその魅力も届けたかった」と、木下作品の名場面を15本も組み込んでいる。木下役の加瀬亮(38)、母親役の田中裕子(58)の好演とともに、高峰秀子、田中絹代、三國連太郎ら木下作品を彩った俳優陣の登場も見どころだ。

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