２月の大分市議選で初当選した覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ議員（４４）が、マスクを着用したままの議場入場を拒否された問題で、エイジ議員は１９日、覆面を脱いで素顔になり、本会議に初めて出席した。

　午前１０時の開会直前、議場入り口で覆面を脱ぎ、眼鏡を掛けて足早に入場。ほかの議員から「（覆面の）持ち込みはいいのか」とやじが飛んだが、無言で席に座った。入場前には「苦渋の決断だが、本会議出席など公務を行うために脱ぐことを決めた。一石を投じることができたし、会派に議員が従うだけという市議会のくだらなさも示せた」と説明していた。

　１８日の本会議でマスク着用が「議会規則に反する」と採決された。エイジ議員は覆面の着用許可を求め提訴するとしていたが、方針転換した。

　本会議後には、「やっと議員としてのスタートラインに立った。勉強になった」と感想。２２日の一般質問では有権者の目線で市政を問いただしたいとし、「高齢者雇用などの問題について難しい言葉を使わずに質問したい」と語った。議会運営委員会は２６日、議場以外での覆面着用の是非の結論を出す予定。