伊東豊雄さんに“建築界のノーベル賞”
優れた建築家に毎年贈られる“建築界のノーベル賞”米プリツカー賞の今年の受賞者に日本の伊東豊雄氏(71)が選ばれた。主宰するハイアット財団が17日発表した。
日本人としては丹下健三氏、安藤忠雄氏らに続き6人目。ハイアット財団は「斬新な発想と素晴らしい建物づくりの組み合わせ」をたたえた。伊東さんは18日、都内で「建築の可能性を広げる革新性と、利用者の安らぎにつながる実用面の双方が評価されたと受け止めている。これ以上ない喜びです」と語った。
伊東さんは1941年、京城(現ソウル)生まれ。代表作に「せんだいメディアテーク」(仙台市)「座・高円寺」(東京都杉並区)、「まつもと市民芸術館」(長野県松本市)など。東日本大震災をきっかけに、自然災害の被災者が交流できる憩いの場「みんなの家」プロジェクトを他の建築家と進めた。
