「中村屋!」最後の花道 勘九郎号泣
今月5日に亡くなった歌舞伎俳優・十八代中村勘三郎さん(享年57)の本葬が27日、東京・築地本願寺で営まれ、関係者約2000人と一般ファン約1万人が参列した。
午前9時に都内の自宅を出た勘九郎、七之助ら遺族は勘三郎さんの遺骨を手に、ゆかりの地4カ所をめぐる葬送ルートで葬儀が行われる築地本願寺へ向かった。
「平成中村座」旗揚げの地である浅草・隅田公園では地元関係者や中村座のお茶子衆ら700人以上が迎えた。今年5月に中村座の舞台にも上がったみこしが担がれ、おはやしの中で「中村屋!」とかけ声が飛ぶにぎやかな見送りに、遺骨を抱く勘九郎は天を仰いで号泣。七之助もあふれる涙をぬぐい、兄と目を合わせて感謝した。
その後は東銀座の松竹本社、新橋演舞場を経由し来年4月に再開場する歌舞伎座へ。工事中の場内では建設関係者、舞台スタッフら150人の出迎えを受け、資材が積まれ床面も工事中の客席後方から舞台を眺めた。
勘三郎さんが復活の場にと望んだ舞台に立つことはかなわなかったが、劇場前の道沿いに集まったファン200人からは「十八代目!」「日本一!」とかけ声。勘三郎さんの“最後の花道”は、多くの人々の手によって華やかに彩られた。
