ロンドンは開幕への熱気ムンムン
ロンドン五輪は開幕2日前の25日、サッカー女子で競技が始まった。日本選手団の先陣を切り、金メダルの期待を背負うなでしこジャパンが午後5時(日本時間26日午前1時)からロンドン北方のコベントリーでカナダ戦を迎えた。また、27日午後9時(日本時間28日午前5時)に開会式を控えるロンドン市内には、五輪マークが入ったカラフルな垂れ幕が飾られ、店頭には英国旗をあしらったグッズが並ぶなど開幕への熱気は高まっている。
開幕を控え、選手団の到着ラッシュを迎えた五輪選手村では、連日行われる入村式が好評だ。地元の劇団が演じるミュージカルでは、英国君主を連想させる女王が歓迎の言葉を述べ、英ロックバンド「クイーン」の曲が進行を盛り上げる。英国らしさをふんだんに盛り込んだ演出で、世界からの選手、役員を楽しませている。
劇の舞台は架空の宮殿。英国旗をあしらったTシャツ姿の衛兵など、奇抜な衣装の登場人物が、跳んだりはねたり躍動する。バックには「伝説のチャンピオン」「バイシクル・レース」など世界的に知られたナンバーが流れ、言葉が理解できなくても楽しめる。
出演するのは「ナショナル・ユース・シアター」の約70人。英国中から選抜された14~25歳で構成される。劇団は北京五輪の閉会式でもパフォーマンスを披露した。入村式の振り付けを担当したケーン・ハズバンズさん(24)は「世界中から集まる人たちが、どうやったら楽しめるかを考えた」と胸を張った。
東京タワーでは「ライトアップ」 一方、日本でも開幕に向けて盛り上がりをみせてきた。日本オリンピック委員会と東京タワーは25日、ロンドン五輪で日本選手が金メダルを獲得した際に東京タワーを五輪カラーにライトアップすると発表。金メダル獲得の時間帯から一番近い日没から午後10時まで点灯する。下から青、黒、緑、赤、黄の順で、点灯しない大展望台の部分を黒に見立てる。開会式に合わせ27、28日も同様のライトアップを行うという。
