大飯原発3号機が再稼働、フル稼働へ
関西電力は5日、福井県の大飯原発3号機(118万キロワット)で発電を開始し、関西と福井の一部へ送電を始めた。この日夕方には30%に出力が上昇、9日にもフル稼働に到達する見通しだ。昨年3月の東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止した国内の原発の再稼働は初。関電管内の8月ピーク時の電力不足は14・9%から9・2%へ縮小する見込みだ。
再稼働作業に立ち会った経済産業省の牧野聖修副大臣は「電気を供給でき、ほっとしているが、まだ潤沢ではない。無事に3号機をフル出力し、4号機の作業も進めたい」と話した。関電の八木誠社長は「電力の安全、安定供給に向けた一歩を踏み出したと考えている」とコメントした。4号機は早ければ18日に原子炉を起動し、25日以降にフル稼働させる。
