37年前の全米OP2位の青木が語る 松山のもつ“特殊能力”とは

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・最終日」(18日、エリンヒルズGC=パー72)

 首位から6打差の8位タイからスタートした松山英樹(25)は8バーディー、2ボギーの66とスコアを伸ばし、通算12アンダーでメジャー自己最高位となる2位タイとなった。ショットとパットがしっかりかみ合い、一時は首位に1打差に迫る猛チャージ。1980年の同大会で単独2位になっている青木功が松山について多いに語った。

 「まぁ、いいゴルフしてたね、きょうは」。

 開口一番、こう言ったのは日本ゴルフツアー機構会長でもある青木だ。テレビ解説のために現地入りし、4日間にわたってコース上から松山を密着リポート。「15番でボギーにして16番ですぐに(バーディーを)取れたのがよかった。ああいうゲームができるようになった。今まで以上に大きくなったね、ゴルフが。積み重ねて自分の実力を出し切った感じだね」とその成長ぶりに目を細めた。

 前日はラウンド後に練習の合間に松山と談笑。特殊な能力に気付いたのはパット練習に立ち会った時だ。

 「バッティングのラインを見た時の平衡感覚がものすごくいい。(芝を)パッと見た時に『あっ、フック』、『あっ、スライス』って分かるって言うんだから」。

 練習場の芝を見て青木が「ボール1個ぐらい(切れる)」と言うと、松山はすかさず「いや、もうちょっと(大きく切れる)」と返答。実際にパターで打ってみると、1個分以上切れたという。「本人は目が悪いっていうけど、それは平衡感覚とはまた違う。平衡感覚がずば抜けていると思う。だから、我々みたいにこういうこと(パターを使ってグリーンの傾きを測ること)をやんない。自分で見えているんだと思う」と続けた。

 自身が37年前のこの大会で単独2位になって以来の日本選手のメジャー最高位。自身の偉業を掘り起こされた格好となった青木は「古い話だけど、そういうふうに話題になるっていうのは、『俺もやったんだな』っていう感じがする。それを今度は松山に継承されていくのかな、松山が継いで行ってくれたいいやね」と嬉しそうに話した。

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