藤本麻子 シード獲得へ5位発進 賞金ランク52位…7年連続へ正念場

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエールレディース・第1日」(17日、エリエールGC松山=パー72)

 来季のシード権(賞金ランク50位以内)が決まる今大会、52位の藤本麻子(26)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、シード獲得へ5位と好スタートを切った。同49位の藤田光里(レオパレスリゾートグアム)も5位と好発進。原江里菜(29)=NEC=が7連続を含む10バーディー、1ボギーの63で回り、単独首位に立った。

 50位の茂木宏美との差は80万円余り。今大会20位(賞金100万円)でも安全圏とは言えない厳しい戦いで、藤本が5位と好スタートを切った。

 2009年、プロテストに合格し、翌年からシード落ちすることなく、安定したプレーを続けてきた。もっとも、予選落ちした8月下旬のニトリレディースあたりから両足首の腫れや痛みに悩まされた。同大会を含む前週までの8試合で2回しか予選を突破できなかった。

 「いろんな気持ちが入り交じって、いろんな人と話をした」という。ここへきて「両足首に水はたまっている状態。でも痛みはない」というところまで回復した。2週前の樋口久子・三菱電機レディースから、父・信吾さん(52)にキャディーを依頼。「遠慮なくガーンと言い合える」ことが、ストレスのないゴルフに結びついた。

 ボギーなしの5バーディー。5番パー5のアプローチ、13番の2打目など、面白いようにピンに付くアグレッシブなゴルフを完全に取り戻した。

 シード争いは相手のあること。それだけに「コントロールできるのは自分だけ。できることをやるしかない」という割り切りもプラスに働かせ、7年連続シード入りへ突き進む。

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