「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・最終日」（３０日、武蔵丘ＧＣ＝パー７２）

　比嘉真美子（２３）＝ジブラルタ生命保険＝が６８で回り７アンダー３位に入り、今季獲得賞金を一気に２０００万円の大台に。来季のシード復帰を確実にした。４位からスタートした申ジエ（韓国）が逆転優勝した。

　比嘉は１８番パー５の２オン３パットパーにも胸を張った。「最終日最終ホールで優勝争いの中、あのプレーができた。自分のコンディションが整ってきていると実感しました。比嘉真美子らしいプレーだったと思います」と振り返った。

　残り２３５ヤードを３番ウッドで２オンさせ、２０メートルのイーグルパットを５メートルもオーバーした。「スコアボードはずっと見ていた。だからトップと２打差なのはわかっていたし、イーグルしかないと思って狙いました」と比嘉。逃げずに攻め抜く、自分本来のゴルフをやりきった充実感に満ちていた。

　単独３位賞金５６０万円を獲得し、今季賞金ランクは前週までの５４位から４６位に。昨年ランク９５位で手放したシード権を１シーズンで取り戻すことがほぼ確実になった。「メンタル的にもいっぱいいっぱいの日々だったので、この残り試合少ない中でしっかりいいプレーができたのは自信になります。ゴルフ力、精神力、一歩成長したのかなと思います。２勝した１３年よりすべてがレベルアップしています」と手応えをつかんでいた。