【舩越園子の目】怒らずに笑った池田とスピース
「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第2日」(29日、バルタスロールGC=パー70)
全米プロ2日目は早朝に豪雨に見舞われ、中断を挟んでのプレーとなった。そんな中で珍事が起こり、10番から早朝トップスタートした池田勇太の組の3人だけが“被害”を受けた。
池田らがスタート前に渡されたピンシートには10番のピン位置は左端と記されていたが実際は右端だった。「あれっ?反対って思って(大会側に)言った」。
大会を主催するPGAオブ・アメリカによると、シートに記された左端が2日目の本来のピン位置だが、ミスで右端にカップが切られたとのこと。が、すでに池田らのプレーが進行していたため、結局、右端が2日目のピン位置となり、PGAオブ・アメリカは池田らに謝罪した。
池田は「どうせグリーン上は(降雨で)バシャバシャで(ピン位置がどっちでも)あんまり意味ない」と受け流した。
ジョーダン・スピースも珍事に遭遇した。7番でカート道の上にボールが止まり、すぐそばには水たまり。「カート道の上にドロップし、カート道の上から打ったから救済ではなく半救済」と冗談混じりの笑顔を見せた。
池田もスピースも67をマークして36位から13位へ上昇。珍事には怒らず笑顔。教訓にしようと思う。(在米ゴルフジャーナリスト)