表純子 今季初V凶風一転して神風に!

 「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース最終日」(29日・徳島県グランディ鳴門GC=6524ヤード、パー72)

 強風のため途中で中止になった。大会は36ホールに短縮され、第2ラウンドを終えて通算9アンダーで単独首位だった表純子(42)=中部衛生検査センター=が今季初優勝、2季連続のツアー通算5勝目を挙げた。規定により75%に減額された1080万円が優勝賞金に加算される。強風による中止は09年のフジサンケイ・レディース以来ツアー2度目。2位は成田美寿々(オンワードホールディングス)とP・チュティチャイ(タイ)。

 優勝インタビューの席についた表の第一声は「けっこう複雑な心境ですけど…」だった。それもそのはず。前日はコースレコードの64をマーク。単独首位でスタートしながら、6番パー3では第1打がOBとなるなど7をたたいた。

 前半9ホールを終えて45。10番の1打目を放ったところで中断し、この時点で首位と7打差の通算イーブンパー、31位に落ちていた。

 15メートルもの最大瞬間風速が計測される強風で、グリーン上のボールが動いてアドレスさえできない状態となった。表ら最終組が10番ホールに差しかかった午後0時58分に競技中断。天候回復が見込まれず、午後2時30分に最終ラウンドの中止が決定し、表は優勝を手にした。

 青山加織が被災地で救援物資運搬をした際の第一協力者でもある表は「この賞金から熊本へ義援金を送りたいと考えている」と打ち明けた。半分の500万円程度を考えている。

 運も味方につけての1勝で、今季最終戦のツアー選手権リコー杯の出場資格と、来季のシードを確保した。2011年から休まず戦い続ける42歳のベテランは「今度は最後まできっちりプレーして優勝したい。一生言われそうですもんね。できれば今年中に」とはにかんだ。

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