琴ノ若改め琴桜、綱とり&初Vへ意欲 祖父との約束しこ名継承で大名跡50年ぶり復活 「先代に追いつけるように」

 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、両国国技館)の番付を発表し、入幕3場所目の大の里(23)=二所ノ関=が新小結に昇進した。幕下付け出しデビューから所要6場所は、同5場所の逸ノ城に次いで昭和以降2位のスピード記録となる。大関琴ノ若(佐渡ケ嶽)は横綱で祖父のしこ名である琴桜に改名した。元大関で再小結の朝乃山(高砂)は21年秋場所以来の三役復帰。欧勝馬(鳴戸)と時疾風(時津風)が新入幕を果たした。

 大名跡が孫によって50年ぶりに復活した。「琴桜」の名が番付に載るのは実に1974年名古屋場所以来。千葉県松戸市の部屋で会見した琴ノ若改め琴桜は、小学生の頃に祖父と交わした大関昇進でしこ名継承という約束を果たし「先代に対して一つ約束を守れたのはよかった」と喜んだ。

 ただ「今までやってきたことを積み重ねてやっていかなきゃいけない。自分は自分」と己を貫く構え。「先代に追いつけるように。もちろん、優勝を目指してやっていかないと」と、綱とりと初Vへの意欲を示した。

 「心」の文字が入った新しい化粧まわしも披露。横綱昇進後の三つぞろえを見据えたとも映るデザインだが、師匠で父の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「秘密です。ご想像にお任せします」とニヤリと笑い、期待をうかがわせた。

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