どうなる貴景勝の綱とり再挑戦 今場所より〝ハードル〟低め、14勝下回っても優勝なら
「大相撲初場所・千秋楽」(22日、両国国技館)
大関貴景勝が初優勝を狙った琴勝峰との相星決戦を制し、12勝3敗で13場所ぶり3回目の優勝を果たした。春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)では、再び綱とりに挑む。
横綱昇進の推薦条件となる横綱審議委員会の内規は「大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」。貴景勝は、昨年九州場所では12勝3敗で優勝決定ともえ戦に進出して敗れた。これが優勝に準ずる成績にあたるという解釈で、横審の高村正彦委員長は、今場所でハイレベルな成績で優勝すれば横綱昇進の話題が浮上する可能性もあると言及していた。
貴景勝は今場所12勝3敗で優勝したが、昇進は見送られた。平成以降に誕生した横綱11人のうち、直前場所で12勝3敗だったのは若乃花のみ。このケースも2場所前の14勝1敗からの連続優勝だった。今回の条件だった“ハイレベルな成績での優勝”は、14勝以上が相当するとみられる。
ただ、貴景勝にとって、春場所も綱とり場所となることは確実。今場所よりも若干ハードルは下がり、優勝なら昇進への流れが加速しそうだ。