阿武咲は痛恨まげつかみ反則負けで敢闘賞も逃す「(指が)抜けなくて」
「大相撲初場所・千秋楽」(22日、両国国技館)
平幕阿武咲(阿武松)が痛恨のまげつかみで反則負けとなり、勝てば手にしていた敢闘賞を逃した。関脇豊昇龍(立浪)に圧力をかけ押し込んで出た。引いて、相手を土俵に落としたが物言いが付いた。協議の末、まげをつかんでいたと判定。差し違えで5敗目(10勝)を喫した。
「(指が)入った感覚はあったし、抜かなきゃと思ったけど抜けなくて。はたきにいった自分がだめでした。(物言いが付き)負けたという感じでした」と、振り返った。11勝目を挙げれば三賞というのも取組前から知っていた。「しょうがない。攻め切れなかった自分が悪い」と、サバサバと語った。
今場所は12日目に単独トップに立ったが13日目から3連敗。悲願の初優勝へ向けまた仕切り直し。「久しぶりに緊張やら何やら味わえない感情になったし、それも含めていい経験。また次に生かせる」と前を向いた。