13場所ぶりVの大関貴景勝 番付最上位の重圧と意地「誰でも大関になれるわけじゃない。重圧を感謝に変えて」
「大相撲初場所・千秋楽」(22日、両国国技館)
1人大関だった大関貴景勝(常盤山)が千秋楽結びの一番で埼玉栄高の後輩にあたる平幕琴勝峰(佐渡ケ嶽)との相星決戦をすくい投げを制し、12勝3敗で13場所ぶり3度目の優勝を飾った。千秋楽相星決戦に平幕力士が挑むのは、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降初めてだったが、大関の意地をみせつけ、昨年の7月場所から続いた平幕優勝を3で止めた。
優勝インタビューでは「結婚してから初めての優勝だったので、すごくうれしいです。調整を失敗したり、星の差1つ足りない場面多かったので悔しい思いたくさんした。今回の優勝は少し報われました」と、喜びを口にした。
横綱照ノ富士不在で、1人大関、番付最上位として挑んだ場所を「本当に重圧ととらえるかどうか。期待してもらってることありがたいこと感謝して土俵に上がりました。大関という地位は勝たないといけない地位なので、そういう意味では辛い時とか頑張らないといけない時もあるんですけど、それでも誰でも大関になれるわけじゃない。この重圧を感謝に変えて、この2年間取り組んできました」と、覚悟を語った。
来場所、地元大阪での3月場所では綱とりが懸かる可能性もある。「自分の義理の父親の北天佑関の優勝を超えられたのですごくうれしいです。また謙虚に明日から私生活、稽古からケアの仕方もっと相撲に謙虚になって取り組んでいきます」と、誓った。