若隆景が悲願の初優勝 高安との決定戦制す 新関脇のVは86年ぶり

 高安(右)と上手出し投げでやぶる若隆景(撮影・吉澤敬太)
 優勝決定戦で高安(手前)を上手出し投げで下す若隆景(撮影・高部洋祐)
 優勝決定戦で高安(手前)を上手出し投げで下す若隆景(撮影・高部洋祐)
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 「大相撲春場所・千秋楽」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 関脇若隆景(荒汐)が優勝決定戦で平幕高安(田子ノ浦)を下し、初優勝を飾った。

 2敗で並んでいた平幕高安(田子ノ浦)が関脇阿炎(錣山)に送り倒しで敗れ、勝てば優勝決定だった結びの一番で若隆景も大関正代(時津風)に寄り切られて、12勝3敗で優勝決定戦へ。高安との大一番は熱戦となったが、最後は土俵際での上手出し投げが見事に決まった。

 新関脇での優勝は1932年2月場所の清水川(8戦全勝)、36年5月場所の双葉山(11戦全勝)に次ぎ3人目。実に86年ぶりで、49年5月場所の15日制導入以降では初となった。

 若隆景は3連勝で迎えた四日目に霧馬山(陸奥)に敗れた後、8連勝。十三日目に大関御嶽海(出羽海)に2敗目を喫したが、十四日目に大関貴景勝(常盤山)を下し、再びトップに並んでいた。

 若隆景は1994年12月6日、福島県福島市出身の27歳。吉井田小1年から福島県県北相撲協会で相撲を始めた。学法福島高から東洋大に進み、相撲部副主将を務めた4年時に全国学生選手権団体優勝、個人準優勝を果たした。

 荒汐部屋に入門し、2017年春場所で初土俵。18年夏場所で新十両。19年九州場所で新入幕。昨年名古屋場所で新三役の小結。今場所、新関脇に昇進した。

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