大栄翔が母校埼玉栄高に凱旋 初場所優勝のお礼に後輩らに贈るものは…

母校・埼玉栄高に凱旋し生徒会会長の渡部空くん(右)から花束を受け取る大栄翔(埼玉栄高校提供)
母校・埼玉栄高に凱旋し花束を受け取る大栄翔。左は山田道紀監督(埼玉栄高校提供)
母校・埼玉栄高に凱旋しオンライン会見する大栄翔。左は山田道紀監督(埼玉栄高校提供)
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 大相撲初場所で初優勝を果たした幕内大栄翔(27)=追手風=が5日、母校・埼玉栄高に凱旋し、優勝を報告した。激励賞を贈られ、後輩から花束を手渡された。オンライン取材に応じ、「自分の相撲の原点。埼玉栄高に帰ってきていい報告ができたのは自分にとって幸せ」と、最高の瞬間をかみしめた。

 自身の基礎を築いてくれた同校相撲部の山田道紀監督に感謝しきり。「山田先生から感謝の気持ち、思いやりを3年間学んだ。今でもそういう気持ちで相撲に取り組んでいる」とうなずいた。

 同校では元大関豪栄道(現武隈親方)、大関貴景勝(常盤山)に続く3人目の優勝。山田監督も喜びいっぱい。「おとなしい子」で、1年時は4、5番手。2年までちゃんこ番だった子が地道な努力の末、3年時に開花し、レギュラーをつかみ、全国3位となった。

 「高校に入った時にこんな日が来るとは思っていなかった。辛抱強い子だったので花が開いた。下積みが長かった。ちゃんこ番でも嫌な顔ひとつしなかった」と監督。今の後輩たちに何より励みとなっている。

 監督は「次の場所は10勝。つながるような場所にして頑張って、チャンスがくれば」と、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)、大関とりの足がかりを期待した。

 大栄翔は「自分は本当、(1、2年は)弱くてレギュラーに入れず、あきらめず山田先生の言うことをやって強くなった。絶対に強くなる、レギュラーに入って優勝する、思っていた。強く思ったらかなう。あきらめずやってほしい」と、後輩にエールを送った。

 高校生活の思い出はやはり、寮生活。「相撲漬けの3年間、今思えば楽しかった。ごはんも山田先生が作ってくれておいしくて」と振り返った。

 優勝御礼に同部後輩らには「お米を送りたい」とキッパリ。昨年秋場所前、新関脇昇進時には米600キロを送っているが、「その時よりも多く、1トンくらい送れれば」と、先輩の貫禄を見せていた。

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