正代、貴景勝と6勝6敗 合同稽古で12番「うーん、まだまだ」

 大相撲秋場所で初優勝し新大関に昇進した正代(28)=時津風=が17日、東京・両国国技館内の相撲教習で行った合同稽古で、貴景勝と大関同士、連日の三番稽古(同じ相手と続けて何番も取る)を戦い、12番取って6勝6敗の五分だった。

 相手の低く力強い立ち合いに押し込まれ、序盤は4連敗を喫するなどしたが、徐々に動きも良くなった。土俵際で残して反撃し寄り切るなど、中盤は3連勝と持ち直した。

 「うーん、まだまだ。もともと稽古場はこんなもんなので。もうちょっと。体力的にも。体力が落ちている。続けて何番も力が出るようにしたい。できれば立ち合いから。あまり下がることなく、そういう相撲が取れたらなと思う」と、まだ不満げに振り返った。

 大関同士の意地を感じさせる熱気ある攻防。「どうですかね。そういう意識はなくはないけど、とりあえずきょう、大関というよりかは、ただ稽古に集中したいだけ。指名をしていただいているので」と、正代本人は必死に食らい付いただけ。

 11月場所(11月8日初日、両国国技館)へ気負わずマイペースを貫く。「この期間中にどれだけ戻せるか、戻らないかもしれないし、調子が良くなるかもしれないし、それは分からない。当たってから二歩目が出ないと感じている。そこは場所に間に合えばいいかな」。焦りなく3週間後の新大関場所に照準を合わせた。

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