宝富士、心配はマスクをつけての準備運動 「息苦しさは慣れていないと思う」

 「大相撲7月場所」(19日初日、両国国技館)

 東前頭3枚目の宝富士(33)=伊勢ケ浜=が15日、都内の部屋で再入幕した照ノ富士と10番以上、相撲を取って調整した。稽古後、電話での代表取材に応じ、上位戦に向け、「横綱、大関、三役と当たって自分らしい相撲を取りたい。派手な相撲ではないので」と、意気込んだ。

 観客2500人を入れて場所の開催も決まった。「決まるまでは、もしかしたら開催されないのかなと思った。お客さんは少ないが、入るのは前の場所と違うので、お客さんがいるのは気合が入る。先場所(観客の有無の違いを)すごく思ったので」と安どした。

 体の仕上がりも上々。「準備はしてきたので悪くはないと思う」と自信。一方で新型コロナウイルス感染防止のため、制約のある環境は「いろいろ厳しい条件だと思うので、環境に慣れるようにしたい」と語った。

 特に支度部屋でもマスク着用のまま準備運動することは心配。「普段はマスクを着けないで稽古するので息苦しさは慣れていないと思う。マスクは配られるんですか?通気性がいいやつとか持っていってもいいなら、一応準備はしようかなと思っています」。

 出稽古はできないが、部屋には照ノ富士、照強ら幕内力士もいるため違和感はない。「部屋には幕下も関取衆も小さいのも照ノ富士もいる。若い衆しかいない部屋だったらあれだが、比較的自分は稽古できていると思う」と環境は悪くない。

 大関から序二段にまで落ち、はい上がって来た照ノ富士から刺激も受ける。「自分も勢いに乗って三役復帰できるようにしたい。切磋琢磨できたら」と、関脇だった16年秋場所以来の三役をにらんだ。

 6日に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が還暦を迎えた。部屋の力士みんなでヴィトンの靴をプレゼントし部屋でお祝いもした。

 コロナ禍により自宅で過ごす時間は長男の慶丞(けいのすけ)くんとも遊ぶことも多かった。「巡業もなかったし、家にいる時間が長いので、接する期間も多くなった。だいぶ大きくなってちょっとずつしゃべるようになって、かわいくなってきていますよ。『パパ』って軽く言えるようになってきた」と、子煩悩ぶりも見せた。

 近大出身の力士が活躍し、刺激を受けている。「(同級生の)徳勝龍の優勝を見て悔しい部分もある。自分も優勝とまでは言わないが活躍できるように頑張りたい。(後輩の朝乃山には)向こうは新大関と硬くなる部分もあると思うし、自分は普通にいけたらいい」と話した。

 今場所、取組後の取材はリモートでの対応になる。「活躍しないとリモートには呼ばれないでしょう。呼ばれるように頑張ります」と、露出増を誓った。

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