炎鵬に人気揚げあられ「ビーバー」化粧まわし 社長は“炎鵬ビーバー”発売に意欲的

 新化粧まわしのビーバーと同じポーズを取る炎鵬
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 「大相撲初場所」(1月12日初日、両国国技館)

 幕内炎鵬(25)=宮城野=が26日、地元石川県金沢市の北陸製菓が製造する揚げあられ「ビーバー」の新化粧まわしを贈られた。同社の高崎憲親社長が中学の2学年先輩で兄とは同級生という縁で実現。この日、都内の部屋で、まわし姿のビーバーがデザインされたかわいい逸品を同社長から受け取った。

 「金沢の企業と地元の方からの応援は励みになる。少しでも相撲で金沢を盛り上げたい。相撲界に入って地元に貢献できるのはうれしい」と笑顔。

 北陸で愛され続けるビーバーは誕生50年の節目。今年、NBAウィザーズで活躍する富山県出身の八村塁が同僚選手に地元名産の白えび入りの「白えびビーバー」を紹介し一躍注目された。「ビーバー」シリーズが品薄・品切れになり、現在も販売制限がある程だ。

 中学時代、「掃除場所が一緒だった」と炎鵬とは旧知の仲の高崎社長は「炎鵬関を応援する一心で化粧まわしを作らせていただいた。ビーバーはかわいい反面、『強いぞビーバー!』というキャッチフレーズでCMをやっていた。逃げずに前に出る炎鵬のスタイルでやってもらいたい」と、思いを込めた。

 炎鵬も「(ファンから)かわいいと言われるけどビーバーのような強い姿を見てもらいたい。土俵を下りれば(かわいい)ビーバーでいいけど、土俵の上では強い力士でいたい」と力を込めた。

 高崎社長は活躍次第で新商品「炎鵬ビーバー」にも意欲的。炎鵬も乗り気で「辛口がいい。ピリ辛でタコス的な。見た目にだまされるなよ、見くびるなよって」と、小兵でもピリリと辛い、自身のイメージを重ねた。

 体重は99キロと大台まであとひと息。差し入れられたビーバーを食べ、「めちゃくちゃおいしい。どんだけでも食べられる。白えびが一番おいしいかな」と、増量面でも効果がありそうだ。

 この日、初場所に向け稽古を再開。横綱白鵬(34)の胸を借り押すなど、みっちり稽古を付けられた。自己最高位の西前頭5枚目まで番付アップ。三役以上の上位戦が組まれる可能性は高い。

 同化粧まわしは初日から着用予定。「石川の人も注目してくれる。インパクトのある相撲を取りたい。15日間、怖がらず毎日、前に出て取れたらと思う」と気を引き締めた。

 来年は三役も視界に十分入る。「厳しい、本当の戦いが始まる。どこまでできるか、できることをやるだけ。しっかり結果を残してしっかり実力を付ける」と気合を入れた。

 身長168センチ、体重99キロと幕内ではひときわ小柄。今年の一文字を「苦」とした。「今年は苦しく長かった。こういう経験が糧になる。自分との戦いが一番きつかった。逃げ出したくなるくらい。ギリギリの戦いをしていかないと白星は取れない。自分に打ち勝ってこそ価値がある」と、前だけを向いた。

 来年は“干支最小兵”のねずみ年。ビーバーはねずみに近い種だという。「ビーバー旋風を起こしますよ」と宣言した。

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