「大相撲名古屋場所」（７月７日初日、ドルフィンズアリーナ）

　先場所、初優勝を果たした東前頭筆頭の朝乃山（２５）＝高砂＝が２５日、愛知県知事、名古屋市長を表敬訪問した。恒例の相撲対決では大村秀章知事をすくい投げ、河村たかし市長を突き落としで下し２連勝。「知事と市長と取る機会はなかなかない」と貴重な体験に感謝した。

　相撲では勝ったが名古屋弁全開でトークの止まらぬ河村市長には圧倒された。トランプ米大統領から表彰された朝乃山だからか、いきなり「わきゃあわ（若いわ）。サンキュー、アイラブユー」とかまされタジタジ。先場所優勝しながら新三役昇進はお預けとなったことに「残念。世の中、いろんな奴よーけおる。しっかりやってちょうだい」と励まされた。

　話は春場所千秋楽での白鵬（３４）＝宮城野＝の三本締めに及び、市長は「三本締めは度肝抜かれたな」と笑ったが、朝乃山も名古屋場所担当部長の出羽海親方（元幕内小城乃花）も無言。「相撲界は厳しいおきて。重たい雰囲気になってもうたがや」と、市長の独壇場だった。