「フィギュアスケート　ジャパンオープン」（６日・さいたまスーパーアリーナ）

　フリーだけで争われるプロアマ混成男女混合団体戦の公式練習が５日、行われ、男子は平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨（２０）＝トヨタ自動車＝、世界選手権王者のネーサン・チェン（１９）＝米国＝らが感触を確かめた。

　５年前に現役を引退した身ながら、一昨年のこの大会ではフリーの自己ベストを更新、昨年のこの大会で４年ぶりに４回転ジャンプを２本決める驚異の演技を見せ続けている織田信成氏（３１）は、この日も４回転トーループを成功。名曲「Ｙ．Ｍ．Ｃ．Ａ．」に乗りながら、スピンをしながらＹＭＣＡポーズをするなどの荒技を披露した。

　昨年大会時には「もう公式戦には出場しない」と“引退”を示唆していたが、「平昌五輪を見させてもらって、ルールが変わった中で、ぜひもう１度試合に出たいと思って（笑）。辞める辞める詐欺ですけど、もう１回頑張ろうと思った」と、再び参戦決断。「１６年は自己ベスト、去年は４回転を２本決められた。今回は『Ｙ．Ｍ．Ｃ．Ａ．』なので、最高に盛り上がりたい。ポーズも自由参加で強制はしないけど、やってくださっても大丈夫です」と、来場するファンに呼びかけた。

　引退から５年たつが、衰え知らずの３１歳。「体力は現役の頃と変わらない。練習から滑り込めてる」。戦国武将、織田信長の末裔は、まだまだ血気盛んだ。