栃ノ心、大関取りへ気合い十分「こういうチャンスは2度と来ないかも」
大相撲の春巡業が18日、千葉県柏市で開催され、夏場所(5月13日初日、両国国技館)で大関取りに挑む関脇栃ノ心(春日野)が十両相手に約15分、ぶつかり稽古を行うなど、精力的だった。
明生(立浪)、明瀬山(木瀬)、隆の勝(千賀ノ浦)、翔猿(追手風)、炎鵬(宮城野)に次々と胸を出した。受けて踏ん張るだけでなく、右四つに組んで押し返すなど今巡業で初めて相撲を取る形も繰り返した。
「足も胸も出して、少しずつ調子を上げないといけない」。先場所前に左足を負傷、今は右肩も痛めており相撲を取ることを控えてきたが、ようやくギアを一段階上げた。
春日野部屋独自のぶつかり稽古を何番も行う調整で足腰は鍛え上げた。「自分の形を作って前に持っていく。よくなってきた」と、力を込めた。
平幕の初場所は14勝1敗で初優勝、先場所は関脇で10勝5敗。大関昇進の目安は三役で3場所合計33勝以上ながら、夏場所が大関取りになる。
「プレッシャーとかは考えなくても考えてしまう。こういうチャンスは2度と来ないかもしれないからね。しっかりとやる」。初チャンスを逃さぬよう、状態を万全にする。





