新入幕の宇良が幕内初星!早くも懸賞金10本ゲット
「大相撲春場所・初日」(12日、エディオンアリーナ大阪)
新入幕でご当地の宇良(24)=木瀬=が平幕佐田の海(境川)を押し出し、白星発進した。幕内力士としては初の懸賞金10本をゲットした。「4横綱時代」は2横綱に土がつく波乱の幕開け。白鵬が小結正代に突き落とされ、日馬富士は大関から陥落した関脇琴奨菊に押し出された。鶴竜は小結御嶽海を下手出し投げで退けた。4度目のかど番の大関照ノ富士は蒼国来を寄り切り、休場明けの大関豪栄道は勢に上手出し投げで勝った。
館内が思わずどよめいた。宇良の取組前、次々と懸賞旗が土俵に上がる。その数なんと10本。幕内前半の取組では異例の本数だ。自身への注目の高さを目の当たりにし、宇良は「(取組前の)所作をどうしたらいいのか…、どの位置でやったらいいのか」と初々しく戸惑った。
それでも取組では落ち着いた取り口で、低い立ち合いから一気の押し出し。“ウラ技”と呼ばれる代名詞のアクロバットな相撲ではなく、場所前から取り組んできた正攻法の相撲で新入幕初日を白星で飾った。
「よかったと思う。でも初日からホッとするわけにはいかない。さらに気を引き締めていきたい」
記念の星にも、手にした30万円の“ボーナス”にも浮かれた様子はない。大阪府寝屋川市出身で、関学大から初の角界入り。ご当地場所でひときわ大きな声援を受け、「励みになります」と力を込めた。
会場を後にする際にはサイン、写真を求めるファンに囲まれ、脱出するのも一苦労。今場所の主役は稀勢の里だけではない。宇良が浪速の春を熱くする。
