卓球13歳・張本、元全日本女王の弟に完敗

 男子シングルス4回戦で平野友樹(右)に敗れ、握手する張本智和=東京体育館
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 「卓球・全日本選手権」(19日、東京体育館)

 男子シングルス4回戦で、世界ジュニア2冠の張本智和(13)=エリートアカデミー=が、東京都王者の平野友樹(24)=協和発酵キリン=に0-4でストレート負けした。張本は前日のジュニアの部準々決勝敗退に続き、個人戦が終わった。男子ダブルスでは4回戦に進出している。

 張本は第1ゲームからミスを重ねた。0-3となり、第4ゲームは10-9とゲームポイントを奪ったが、ジュースとなってから競り合いに負けた。打ちミスを誘われる形となったが最後まで修正できず、いらだちを隠せない様子だった。

 相手の平野は、元全日本女王の平野早矢香さんの弟で、13年全日本8強の実力者。11歳年下のホープに完勝し、「相手は世界ジュニア王者で、勝ちたいというよりも試合できてうれしかった」と振り返った。

 戦術もはまり、「張本君は打たせてくるのがうまいので逆に打たせるようにした。来たボールを打てば僕の方が強いんだなと思った」と興奮気味。「全日本の舞台は経験が必要。最近の選手はカウンターがうまいが、自分から攻撃するのはまだまだだと思う」とエールを送った。

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