常翔学園が4大会ぶり初戦突破 因縁の第3グラウンドで悪夢払しょく

前半、常翔学園・池島龍門はトライを決める=東大阪市花園ラグビー場(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校ラグビー・2回戦、常翔学園31-0佐賀工」(30日、花園ラグビー場)

 Bシードの常翔学園(大阪第2)が佐賀工(佐賀)に0封で快勝し、全国制覇した第92回大会以来、4大会ぶりとなる初戦突破を果たした。

 試合開始から一進一退の攻防が続いていたが前半23分、常翔学園は15メートル左中間ラックから左につなぎ、HB勝又佑介(3年)が左隅にトライを決めて先制。同27分には10メートル左中間スクラムから右につないで、最後はFB池島龍門(3年)が中央にトライ。キックも成功して14-0とリードを広げて、試合の主導権を握った。

 後半も得点を重ねて、難敵の佐賀工に完勝。1年前の12月30日は天理(奈良)と3-5の大接戦の末に初戦敗退を喫した。同じ第3グラウンドでの悪夢を払しょくする快勝劇に野上友一監督(58)は「久しぶりに勝ちました」と安どの表情。「佐賀工が強いのは分かっていた。最初の(相手の)猛攻をよくこらえて、切り返してくれた。本当にほっとしています。花園で勝つのは難しい」と振り返った。

 主将のFW肘井洲大(3年)は「今日もいっぱい先輩方が試合を見に来てくれて、終わってからも『おめでとう』と『ありがとう』と言ってくれた。自分たちも勝ててホンマによかったです」と雪辱の白星を喜んだ。

 3回戦は1月1日に日本航空石川(石川)と対戦する。野上監督は「抽選から1カ月間、ずっと佐賀工に勝つにはどうしたらええねんと考えて練習してきました。佐賀工に勝てたら、そこそこのところには通用する。ここからどんどん伸びしろを伸ばしてほしい」と選手に期待。肘井主将は「自分たちの形をしっかり出して、常翔らしいラグビーをすること」と表情を引き締めていた。

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