バンクーバー銅の加藤条治が500m2本目でトップ!選手兼任監督が若手に“喝”

 「スピードスケート・全日本スプリント」(29日、長野市エムウエーブ)

 500、1000メートル2種目計4レースで争われる全日本スプリントの最終日が行われ、男子500メートル2本目では10年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治(31)=日本電産サンキョー=が35秒06で1位となった。総合でも5位に入り、国際大会代表に復帰が決定。復活ののろしをあげた。

 若手選手たちに、強烈な“喝”を入れた。500メートルの2本目。今季から所属の選手兼任監督としてリンクに立つ31歳の加藤が、力強い滑りで初日よりもタイムを伸ばし、1位で貫録を見せつけた。「今の状態ではかなりいいレースができた」。

 6月に兼任監督として、平昌五輪を目指すことを決めた。もちろん選手としてトップを目指す意識は変わらないが、次世代の育成の責任も負っている。この日も初日に唯一の34秒台をマークしながら、2本目は35秒24と低迷した次代のエース候補の長谷川翼(日本電産サンキョー)に「30点!」とダメ出し。「日本のエースと呼ばれたいなら、責任を持ってやらないと」と、“エース道”を説いた。

 その長谷川は続く1000メートルで粘りの滑りを見せ、初の総合Vをもぎとった。「監督の500メートルの滑りで喝を入れられた。魂で滑りました」と、笑顔。表彰台から「監督!優勝しました!いつもありがとうございます!」と呼びかけたが、「60点!」と、返されていた。

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