羽生「重圧ない。むしろワクワク」 22歳の誓い!男女初の4連覇で自分超えだ
「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日開幕、マルセイユ)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルに出場する、大会3連覇中の羽生結弦(ANA)が6日夜、現地入り。22歳の誕生日となった7日未明に取材に応じ、「十分な練習をしてきた。順調にここまでこられた。重圧はない」と、飛行機の到着が予定より約2時間近く遅れるトラブルも意に介さず、男女を通じて初の4連覇に自信を漂わせた。
予想外のアクシデントに見舞われたが、焦りもなければ動揺もなかった。日本選手で大トリのマルセイユ入りとなった羽生が宿舎に到着したのは何と7日の午前0時過ぎ。今年も異国でバースデーを迎えた絶対王者は、疲れた表情を見せるどころか、喜びをかみしめていた。
「21歳の最後の試合(NHK杯)もうまくできた。毎年グランプリファイナルの時期に誕生日を迎えられることは自分にとってうれしい。むしろ、ファイナルに出られなくて誕生日を過ごすのが一番悲しいですから」
経由地のドイツ・ミュンヘンでの滑走路凍結で1時間半以上の出発遅れ。マルセイユ空港に到着したのが6日午後11時前だったが「存分にゲームができましたね」と、むしろ満面の笑みを見せた。
22歳になって最初の目標は『自分超え』となる4連覇だ。世界初の4回転ループを武器に挑んでいる今季は、前戦・NHK杯で今季世界最高となる301・47点で優勝。以降は日本国内で調整を積んできたが、不安要素は全くないという。
「自分の演技にはすごく自信がある。安心して自分を信じてやっていける」
今季は昨季の終盤に痛めた左足甲の影響で練習再開が2カ月以上も遅れた。それでも納得できる状態に仕上げてきた。
「意外と自分の中で4連覇という言葉の実感がない。それは逆にいいなと思っています。3連覇するときは若干の緊張があった。今回はあんまり4連覇の重圧はない。むしろ自分自身の記録を伸ばせる機会があることにワクワクしています」
自然体で挑む22歳最初の大舞台。どんな姿を披露してくれるのか、楽しみは増すばかりだ。