公務員ランナー川内優輝、故障による調整不足も「全力を尽くすのが責任」

 来夏の世界選手権(ロンドン)の代表選考会を兼ねた福岡国際マラソン選手権は4日、福岡市の平和台陸上競技場発着の42・195キロで行われる。前々日の2日は有力選手が記者会見し、故障から回復途上の公務員ランナー、川内優輝(29)=埼玉県庁=は「たとえどんな調子でも全力を尽くすのが責任」と強行出場に決意をにじませた。

 「招待選手を引き受けたからには走るべきだ。決断したからにはやるだけのことをやる」と強い口調で言い切った。3週間前に右足ふくらはぎを痛め、予定していた練習をこなせていない中、欠場という選択肢もあったが「もしここで欠場してしまったら今後も自分はガラガラと崩れて安易な方向に行ってしまう。招待選手を受けた以上は義務としてしっかり走るのが川内という選手」と周囲から欠場を勧められながらも信念を貫いた。

 目標としては「1つでも上の順位、タイム」とキッパリ。覚悟を胸に集大成と位置付ける世界選手権選考に挑む。

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