羽生結弦 当日練習で4回転ループ成功 神演技再びで世界記録更新なるか

SP前の練習で調整する羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・棚橋慶太)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(25日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)を控えた当日練習で、今大会にGPファイナル進出が懸かる羽生結弦(21)=ANA=も最終調整を行った。10月のオータムクラシックでISU公認大会で史上初めて成功させた4回転ループはやや苦戦したが、それでも3度着氷し、まずまずの仕上がりを見せた。

 昨年はこの大会で、神がかった演技を見せ、SP(106・33点)、フリー(216・07点)、総得点(322・40点)と驚異的な世界最高スコアをマーク。続くGPファイナルでそれをSP110・95点、フリー219・48点、総得点330・43点まで更新した。

 新たな羽生伝説の始まりとなったこの大会で、その再現は可能かと問われた羽生は「はい、できる状態です」と、きっぱりと言い切った。奇しくも今季ここまでのオータムクラシック優勝、スケートカナダ2位という流れは昨季と全く同じ。4回転ループという新たな武器を加え「今の構成で、今の自分の最高の演技を目指していく」と、昨年を超える“神演技”を狙う。

 心に火をつける存在もいる。今大会に出場する米国の17歳、ネーサン・チェンは、フランス杯で史上初めて4回転ルッツと4回転フリップを同時成功。羽生も将来的には習得を目指すジャンプだけに、前夜の会見で羽生は「刺激はすごくもらってます。(自分が跳べるループより)ルッツとフリップの方が難易度は高い。正直、すごいジャンプだと思う」と、絶賛。ネーサンはこの日の公式練習でも、SPに入れている4回転ルッツ、フリップを入念に確認。日米ジャンプアーティスト対決にも注目が集まる。

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