羽生 快挙連覇へ絶対の自信 2年連続世界最高「できる」

 「フィギュアスケート・NHK杯」(25日開幕、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 フィギュアスケートのGPシリーズ最終戦、NHK杯は25日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。24日は公式練習が行われ、史上初の4連覇が懸かるGPファイナル(12月・仏マルセイユ)進出を目指す羽生結弦(21)=ANA、宮原知子(18)=関大=らが最終調整を行った。羽生は10月の国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めて成功した4回転ループを美しく着氷。昨年、世界最高得点をたたき出した大会で、完璧な演技を見せる。

 絶対的な自信を感じさせる口調で羽生は言った。「できる状態です」-。昨年のNHK杯はSP(106・33点)、フリー(216・07点)、総得点(322・40点)で世界最高得点を更新し、世界で初めて合計300点超えを達成。再現への手応えを問われると、羽生は即座にうなずいた。記録は2週間後のGPファイナルで自ら塗り替えたが、相性のいい大会で今年も“最高”を塗り重ねる。

 公式練習では、フリーの曲の中で4回転ループを着氷させるなど仕上がりは上々。「去年と同じ演技をするつもりは全くない。初戦で2位からこの最終戦という流れは同じかもしれないけど、今できる演技、今の自分の最高の演技を目指してしっかりやりたい」と、記録だけでなく、スケーターとしての魅力も“昨年超え”を求めていく。

 闘争心をかき立てる存在もいる。今大会にはフランス杯で史上初めて4回転ルッツと4回転フリップを同時に成功させた17歳のネーサン・チェン(米国)も出場。「刺激はすごくもらってます。正直すごいジャンプ」と脅威であることは認めた。しかしあくまで羽生にとって「ジャンプはプログラムの一部」。過度な意識はない。

 2位に終わった10月末のスケートカナダでは、SPで4回転ループを失敗し4位と出遅れた。3位以内に入れば自力でのファイナル進出が決定するだけに、スタートダッシュは必須。数々の歴史を築いてきた羽生の新たな伝説が幕を開ける。

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