日本バスケが踏み出した歴史的1歩 Bリーグ開幕!A東京が“王者対決”制す

 「Bリーグ、A東京80-75琉球」(22日、国立代々木競技場)

 昨季までナショナルリーグ(NBL)とTKbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)に分裂していた国内男子リーグが統一され、新たに発足したバスケットボールのプロリーグ・Bリーグが開幕し、A東京が琉球に80-75で競り勝った。入場券は完売で超満員9132人が集結した中、前身はNBLの強豪トヨタ自動車東京だったA東京が、bjリーグ最後の王者・琉球を振り切った。

 日本バスケットボール界の新たな1歩は、これ以上ないほど華やかに彩られた。公式戦としては世界初の全面発光ダイオード(LED)コートで、ど派手なCG演出が繰り広げられた。試合前にはE-girlsの藤井萩花、夏恋の姉妹ユニットら有名アーティストのライブパフォーマンスが、満員の会場を盛り上げた。

 スペシャルゲストとして女優の広瀬アリス、すず姉妹や、リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダリストのベイカー茉秋(東海大)も来場。選手入場の際にはコート脇から炎が吹き上がった。

 メーンスポンサーのソフトバンクとの契約額は推定で年30億円とも言われる中、プロ野球、サッカーに続く第3のプロリーグとして、存分に野心を感じさせる豪華な開幕戦となった。試合後、琉球のPG岸本は「日本のバスケが別次元のステージに上がった感じがした」と、興奮冷めやらぬ様子で話した。

 2つの国内リーグがあることなどを問題視され、国際連盟から資格停止処分を受けたのが14年11月。約1年半に渡って日本協会を再建しながら、リーグ統一に尽力た川淵三郎・日本協会前会長(79)は「大成功。Jリーグの時と比べるのはナンセンス。100点はやれないけど、90点台はあげていい」と感慨に浸った。

 今後の目標として、世界最高峰のNBAに日本選手を常時5人を送り出すこと、20年東京五輪でのベスト8入りなどをぶち上げ「皆さんの力で世界トップクラスのリーグに育てていってください!!」と、ファンに呼びかけた。

 華々しい船出となったが、日本にバスケ文化が根付くかどうかは、ここからが真の正念場。航海の先に待つのは、果たして順風か、荒波か-。

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