ボサノバの「聖地」 「リオdeいいね!」
ブラジル音楽のジャンルに「ボサノバ」があります。せっかくリオデジャネイロに来たのだからと、五輪の開幕式に演奏された名曲「イパネマの娘」ゆかりの店舗が集まる「聖地」へと足を運んでみました。
有名な観光名所コパカバーナ海岸の西にあるイパネマ海岸から、通りを中に入ったところにあるレストラン。名前は「ガロッタ ヂ イパネマ(=ポルトガル語で「イパネマの娘」の意味)」です。 世界的大ヒット曲「イパネマの娘」は、このレストランを曲の作者が訪れた時に、美少女が通りかかったのを見て生まれたと伝えられています。店名が同じなのは、昔は別の名前だったが、曲がヒットしたため曲名に合わせて店名を変えたそうです。 店の壁には曲の楽譜が掲げてあるのが見つかりました。さすがですね。五輪開幕式に演奏された効果で「客が50%増えたよ。深夜も並ぶ列ができているよ」とは店の主人の言葉。確かに客でごった返していました。 となりのブティックの名前も「ガロッタ ヂ イパネマ」。曲のモデルとなった女性が設立人の1人だそうです。カラフルな水着などが並んでいて、やはりここも五輪効果で客が増加したと言います。近くのCDショップの主人は熱く語ってくれました。「ボサノバは、とにかく聞けば愛さずにはいられない音楽だ!」。いやー、話が熱かったです。 ボサノバの生演奏があるというバーは、演奏時間が午後9時半からとのことで、別の日に出直しました。9時半といっているけれど、ブラジルのことだからどうせ10時すぎぐらいかなー、と思っていたら、ほぼオンタイムで始まりました。ギターの調べに乗って、テンポよい曲を歌ってくれます。夜が更けるにつれて、どんどん席は埋まっていきました。 現在、ボサノバは誕生当時の勢いはないのかも知れませんが、やはりあらためて「愛さずにはいられない」音楽のような気がしましたね。(リオデジャネイロ共同=長村勝彦)





