栃煌山 大物食いの本領発揮!照ノ富士撃破で1横綱3大関を破る大活躍

 「大相撲名古屋場所・7日目」(16日、愛知県体育館)

 平幕の栃煌山が常に前に出る相撲で大関照ノ富士を押し出し、5日目から3連勝で5勝目を挙げた。今場所は1横綱3大関を破る大活躍で、来場所の三役復帰に弾みをつけた。綱とりの大関稀勢の里は栃ノ心を寄り切り1敗をキープ。1敗は稀勢の里のほか、白鵬、日馬富士の両横綱と高安、逸ノ城、宝富士の6人となった。十両宇良は琴恵光をはたき込んで1敗を守った。

 大物食いの本領発揮だ。栃煌山は立ち合い、照ノ富士に左前みつを許したが、得意のもろ差しに持ち込んで反撃開始。193センチ、186キロの相手にひるむことなく、終始前へ、前へ攻めた。最後は力尽きた相手を棒立ちにしての押し出し。「毎日しっかり集中して、常に全力でできているのがいいと思う」と充実感を漂わせた。

 好不調の波が大きい方だが、今場所は好調ぶりが際立っている。初日に琴奨菊を破ると、3日目は鶴竜を撃破。5日目には綱とりの稀勢の里に今場所初めての土をつけた。そして、この日は膝のけがが回復しつつある照ノ富士を手玉に取った。

 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)からは「やらなければいけないことと、やってはいけないことをしっかり考えなさい」と指導されている。「自分はけがが多いけど、前へ出る相撲を取ればけがも防げるし、結果もついてくると思ってやっています」と師匠の言葉をしっかりと受け止めている。

 和製大関候補に期待されて久しい。同期の豪栄道が先に昇進し、自身もの気持ちは強いはず。「一日一番、しっかりと集中して相撲を取れば、結果はついてくる」。来年3月で30歳。遅咲きでも大輪の花を咲かせたい。

 ◆過去にも大物食い◆

 栃煌山は白鵬にこそ2勝32敗も鶴竜には20勝21敗と互角、日馬富士にも8勝22敗と健闘している。今場所は1横綱3大関を倒したが、過去には10年秋場所で魁皇、琴欧洲、日馬富士の3大関、13年初場所で鶴竜、琴奨菊、稀勢の里の3大関、同年大阪場所は琴欧洲、琴奨菊、稀勢の里、鶴竜の4大関を破っている。

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