内村「栄光の架橋」聞きアテネ超え誓う

 8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪に出場する日本選手団の結団式と壮行会が3日、国立代々木競技場で行われた。3大会連続の出場となる体操男子の“絶対王者”内村航平(27)=コナミスポーツ=は、スペシャルゲストで登場した人気フォークデュオ・ゆずの「栄光の架橋」を聞き、改めて12年前のアテネ五輪団体金メダルの名シーンを超える感動を呼ぶ演技を誓った。

 会場に響き渡るハーモニーが、“絶対王者”の心をジワッと熱くさせた。ゆずの「栄光の架橋」は、04年アテネ五輪体操団体金メダルの際の名実況とともに、日本の五輪史に残る名シーンの一部として記憶される歌。「体操にとって特別な歌。冨田さんのあの着地の映像が出たら、絶対にあの曲が流れるから。おのずとモチベーションが上がる」

 そして改めて誓った。最高の仲間とともに、あの瞬間の、あの感動を超えてみせると-。「相当難しいとは思う。でも超えてみせたい。心強い仲間がそろっているし、できると思ってます!」と、力強く宣言した。

 アンコールの「夏色」では、壇上に上げられ、マイクを向けられるサプライズもあった。思わぬ形で歌声を披露することになり「むちゃぶりでビックリした。壇上に上がるのは聞いていたけど、マイクを向けられるとは…。全然声が出なかった。やっぱり歌手の人の声量はすごい」と、苦笑い。

 ただ、1万人の来場者と代表選手が一体となった盛り上がりに「結団式は初めて出たけど、応援を近くに感じられた。今まで落ち着きすぎなところがあったけど、ようやく五輪のエネルギーをもらった気がする」。先日まで「五輪が近いのに、ここまで気持ちが上がらないのか…。ちょっと寂しさもある」と話していたが、ようやく心の奥に火がついた。

 本番まであと約1カ月。個人総合2連覇も懸かるが、あくまで最大目標は団体金メダル。「全員で完璧な演技を求めていく」。内村の描く美しい放物線が、体操ニッポン黄金時代への架橋となる。

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