桐生悔し涙の3着「勝ちたかった」

 「陸上・日本選手権」(25日、パロマ瑞穂スタジアム)

 日本最速を決める男子100メートル決勝は、ケンブリッジ飛鳥(23)=ドーム=が10秒16(向かい風0・3メートル)で初優勝を飾り、リオデジャネイロ五輪代表に内定した。桐生祥秀(20)=東洋大=は10秒31で3位に終わったが、派遣設定記録(10秒01)を突破しており、初の五輪代表に内定した。

 夢の9秒台、そして誰もが認める日本最速という称号。日本中が注目した大一番で、桐生が思い描いたヒーロー誕生のイメージは崩れ去った。「悔しくて何も言えない…。もちろん勝ちたかった」。声を詰まらせ、雨と汗と涙が混じった顔を手でぬぐった。

 右脚にアクシデントが起こった。まずまずのスタートを切ったものの、本来の爆発力が影を潜めて3位。「踏み外して…やっぱ言い訳になるのでやめます。脚が…いや仕方ない」。敗因について聞かれたが、ここでそれを口にすることはプライドが許さなかった。

 レース後は医務室に向かった。指導する土江コーチは「状況はわからない」と話したが、トレーナーがチェックした結果、肉離れなど大事には至っていないという。同コーチは「最初の方にけいれんが起こって、重大なことが起こらないように(セーブして)走ったらしい」と明かし、「7月にレースに出る準備をしていたが状況を見ながらになる」とプラン変更も示唆した。

 念願のリオ行きを決めたが、「こんな形で五輪が決まるなんて思ってなかった。一番嫌な決まり方。勝って泣きたかった」と桐生。しかし、ゴールはまだ先にある。「五輪が決まったのでしっかり調整していきたい」。夢の大舞台で9秒台をたたき出し、真のヒーローになる。

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