相撲外部理事に脅迫電話 理事長選巡り

 日本相撲協会の危機管理委員長で外部理事の宗像紀夫氏(元東京地検特捜部長)は理事会の中で、外部理事の徳川康久氏(靖国神社宮司)に対し、2月上旬に右翼を名乗る人物から脅迫電話があったことも報告した。

 同理事は「2月8日に『オレは右翼だ。徳川理事はいるか』と受け付けに電話があった。『自分は八角理事長にかけているんで、貴乃花親方を応援したら殺すぞ』と。物証(録音テープ)もある」と説明した。

 電話は短時間で切れたため徳川理事は応対していないが、宗像理事は「(警察へ)被害申告はした」と話した。八角理事長は「こんなことは迷惑だ」と話した。

 相撲協会は28日に理事長選出を控えており、八角理事長と危機管理部長でもある貴乃花理事(元横綱)のそれぞれの支持派で、水面下の駆け引きが繰り広げられているとみられる。

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