「競泳・コナミオープン」（２０日開幕、東京辰巳国際水泳場）

　萩野が宿命のライバルとの日本選手権（４月）前最後の前哨戦を制した。リオデジャネイロ五輪で金メダルを争う瀬戸に快勝し、「本番でも最大の敵になることは間違いない選手にここで勝ててよかった」と胸を張った。

　エースが真の復活へ着実に踏み出した。１月末の東京都選手権では優勝したものの、復帰間もない瀬戸と接戦。覇気のない泳ぎで平井コーチからは雷を落とされた。この日は「余計なことを考えず泳いだ」と迷いのないレースで瀬戸に大差をつけ、「今日はよかった。甘いかもしれないけど７０点くらい」と声を弾ませた。

　４年に１度の緊張感もエースを駆り立てた。この日は日本新記録が２つ飛び出し、「これこそが五輪直前。こういうピリピリした雰囲気を楽しみながらレースできた」。自身も２年遠ざかっている日本記録更新を見据えながら、まずは日本選手権でリオ切符を確実にゲットする。