パナ圧勝も不満 ピッチに相手16人!

 「ラグビー・トップリーグ決勝トーナメント準々決勝、パナソニック46-6キャノン」(9日、ニッパツ三ツ沢球技場)

 リーグ戦上位8チームによる決勝トーナメントの準々決勝4試合が行われ、3連覇を狙うパナソニックは46-6でキヤノンに圧勝した。準決勝は16日に行われる。

 パナソニックが層の厚さを見せつけた。日本代表WTBの山田、2季連続ベストキッカーのSOバーンズをけがで欠く中、代役が躍動。SOパーカーが3ゴール、7PGで27得点を挙げれば、WTBで先発した23歳の児玉は2トライで「山田さんはもう少し休んでもらっていい?そうっすね」と声を弾ませた。

 前半34分にはシンビン(一時退場)で14人となったが、「FW全員がいつも以上に動いた」と日本代表でフッカーの堀江翔太主将。組織的な守備は崩れず、最後までトライは許さなかった。

 “未熟な笛”にも勝った。ミスジャッジが目立ち、後半23分のキヤノンの選手交代では、一時ピッチに16選手が立っていたが注意はなかった。堀江は「勝つか負けるかのトーナメントでもし接戦なら大変なこと。19年W杯に向けて、協会や審判も一緒に成長しないと」と苦言を呈した。

 準決勝の神戸製鋼戦に向けて「個人個人は強いが、こっちは組織で戦う」と堀江。誰が出ても揺るがない王者が3連覇へ突き進む。

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