課題は?真央2季ぶりGP復帰戦を総括

 「フィギュアスケート・GPシリーズ第3戦・中国杯」(7日、北京)

 女子フリーが行われ、1年間の休養を経て、2季ぶりにGP出場となった元世界女王の浅田真央(25)=中京大=はフリー3位の125・75点をマーク。合計197・48点でGP復帰戦を優勝で飾った。

 演技面ではほぼブランクを感じさせず、むしろさらに進化して帰ってきた印象すら抱かせた。特にSP、フリーとも成功させた“伝家の宝刀”トリプルアクセルは、休養前よりも切れ味を感じる。フリーのアクセルは出来映え評価(GOE)で1・86点の加点を引き出した。「自分の意識の中でトリプルアクセルを特別なジャンプととらえることなくきてる。それだけ、自分の中にアクセルがある」という言葉を見事に体現してみせた。

 表現面でもSP、フリーとも表現力を示す5項目の構成点で断トツの得点を叩き出した。王国ロシアの成長株、今季世界最高得点を持つポゴリラヤや、先機GPファイナル2位のラジオノワ、昨季の全日本2位の本郷ら10代の若手に貫録を見せつけ、今後も十分に世界のトップで戦える力を示した。

 課題はSP、フリーとも回転不足を取られた3回転フリップ-3回転ループの連続ジャンプと、今季から果敢に取り入れている3回転ルッツ。基礎点の高いこの2つを克服できれば、無敵の快進撃も考えられる。

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