「関西学生アメリカンフットボール、関学大５０－０桃山学院大」（３０日、王子スタジアム）

　５連覇中の関学大が桃山学院大を５０－０で下し、２年連続で開幕戦を完封勝利で飾った。１年生ＲＢ山口祐介（横浜栄高）が２４ヤードＴＤランを決めるなど、スタメン抜てきに応えた。次戦の“伝統の対決”京大戦（９月１３日、王子スタジアム）へ向けて弾みをつけた。

　ＲＢ山口は敵陣中央でパスを受けると軽快なステップで守備陣を手玉に取り、快足でゴールに飛び込んだ。第１Ｑ９分３７秒、リーグ戦では自身初めてのＴＤ。「緊張してたけど、選ばれたからにはやってやる」と、先発起用に気迫で応えた。

　「日本一を獲りたい」と横浜から、あえて常勝軍団を選択。タックルを食らうポジションだが「ケガをしたことがない」という“鉄人”。今夏の合宿では１年生で唯一、脱落せず食らいついた。鳥内監督は「体も精神面も強い」と目を細めた。

　黄金ルーキーは先輩にも刺激を与えた。ＲＢ野々垣亮佑（３年＝関西学院）は先発落ちに発奮し「山口より絶対活躍する」と先制ＴＤ含む３ＴＤを奪った。王者が伝統の「関京戦」へ勢いをつけた。