白井、床で圧巻3連覇 G難度も完璧!

 「体操・全日本種目別選手権」(21日、代々木第一体育館)

 世界選手権(10月・英グラスゴー)の代表選考会を兼ねて行われ、男子床では13年世界選手権金メダリストの白井健三(18)=日体大=が圧巻の演技で16・450点をマーク。2位に1点の大差をつけて3連覇を達成し、3大会連続の世界選手権代表入りを決めた。あん馬で初優勝した萱和磨(18)=順大、あん馬と鉄棒での貢献度が高かった長谷川智将(22)=日体大=が初の代表入りを決めた。女子は宮川紗江(15)=セインツ体操ク=が初代表となった。

 もはや貫録すら漂う。序盤にG難度の「リ・ジョンソン」(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)を軽々決めると、自身の名がつくシライ2、シライと驚異的なひねり技もほぼ完璧に決めて、フィニッシュ。両腕でガッツポーズを繰り出した。

 16・450点のハイスコアで大会3連覇、3大会連続の世界切符。「自分の演技ができればと思ってた。うれしくないといえばうそになるけど、ビックリはしてない」と、さも当然と言わんばかりだ。

 白井の床は、もはや体操ニッポンになくてはならない武器だ。見守った個人総合の絶対王者内村航平は、演技後、ホッとしたような表情で拍手を送った。すでに代表入りを決めていた加藤凌平とは前日にツイッターでエールを交換。「面白い勝負をしましょう」と送った白井に、加藤はこう返した。「頑張るけど、健三が飛び抜けてくれないと困る」。昨年の団体戦で0・1点差で負けた中国へのリベンジに向け、日本が誇る“最強の一芸”は、欠かせない。

 高校時代からしのぎを削ってきた萱も初の代表入りを果たした。20年東京五輪で中心となるであろう“シライ世代”は確実に体操ニッポンに刺激を与えつつある。「床で今の構成を確実に決めることが僕の仕事。チーム(団体戦)での金メダルが一番の目標。一丸となって頑張りたい」。新世代のエースが、打倒中国への切り札役を担う。

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