錦織悔しV逸 インフル明け戦い抜いた

 「テニス・メキシコ・オープン」(28日、アカプルコ)

 男子シングルス決勝で世界ランク5位の第1シード、錦織圭(25)=日清食品=は同9位で第2シードのダビド・フェレール(32)=スペイン=にストレートで敗れ、今季2度目、通算では日本選手単独最多となる9度目のツアー優勝はならなかった。フェレールは今季3度目のツアー制覇で通算24勝目。錦織は3月2日付の世界ランクで自己最高の4位に浮上する。

 懸命にラケットを伸ばして錦織は返球した。だがロブはラインをわずかに越えて試合は終わった。フェレールの運動量と粘りに屈し「決めきれないポイントが積み重なって、焦りがプレッシャーに変わった。それでミスが増えてしまった」と、敗因を語る口ぶりに悔しさがにじんだ。

 フェレールには過去7勝3敗で、全豪オープンを含めて5連勝中だった。もっとも、元世界3位の攻めに第1セットから押された。しつこく打ち返されて集中力はそがれ、ショットの精度は落ちていった。第8ゲームでは簡単なボレーのミスでブレークされ、流れを失った。

 第2セットは0-3と先行されながら食らい付いた。しかしサーブが安定せず、5-5の第11ゲームで痛恨のブレークを許した。最後まで本来の正確なプレーを発揮できなかった。

 2月中旬のメンフィス・オープン優勝後にインフルエンザにかかり、大会前は練習を積めなかったことを明かした。万全な状態ではない中で5試合を戦い抜いたことは前向きに捉えた。

 「決勝に進めたのでいい1週間だった。3月に大きな大会があるので、より大きな結果を残せるようにしたい」。米国で開かれる格付けが高いマスターズ大会での活躍を誓った。

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