羽生3連覇!圧巻締め「ホッとした」

 「フィギュアスケート全日本選手権」(27日、長野市ビッグハット)

 男子フリーで、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20)=ANA=がフリーでも1位となり、合計286・86点で3連覇を達成。来年3月の世界選手権(中国、上海)代表に内定した。宇野昌磨(うの・しょうま=17)=中京大中京高=が2位に入り、代表入りの可能性が浮上した。女子ショートプログラム(SP)では樋口新葉(わかば、13)=日本橋女学館中=が64・35点で3位につけ、本郷理華(18)=愛知みずほ大瑞穂高=が66・70点で首位発進した。世界選手権代表は28日に発表される。

 主役は最後まで主役であり続けた。「オペラ座の怪人」の主人公ファントムを演じきった羽生は、歯を食いしばったまま、“鬼神”のような表情で天を見上げた後、ホッとしたように笑った。

 練習から精度を欠いた4回転サルコーは転倒。しかし、そこからが圧巻だった。続く4回転トーループからすべてのジャンプを完遂。「取りあえずホッとしている。今年の締めくくり。最後まで諦めることなく滑ることができた」。全身を包む心地よい安堵(ど)感に浸り続けた。

 疲労はピークだった。選手生命も危ぶまれた11月の中国杯の衝突事故から、わずか1カ月でGPファイナルを制した。その後も全日本選手権に向けて練習を続けた。「体調はよくなかった。疲れかな?ちょっと大変でした」。決して万全ではない中でも2位の宇野とは35点差。あきれるほどの強さを見せつけた。

 世界選手権代表入りが内定。中国杯と同じ、上海に再び乗り込み、世界選手権連覇を狙う。五輪金、衝突事故、奇跡の復活-。激動の1年を鮮やかな勝利で締めくくった。

 「今年は本当にいろんな経験をさせてもらった」。来年も、勝利を期待され続けていくであろう絶対王者。羽生結弦だけが歩める王道を、ひたすら歩んでいく。

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