錦織、歴代最多タイの四大大会32勝

 「全米OPテニス・第2日」(26日、ニューヨーク)

 男子シングルス1回戦で、世界ランク11位の第10シード、錦織圭(24)=日清食品=は同176位のウェイン・オデスニク(米国)をストレートで下し、2年ぶりに初戦を突破した。右足親指故障から約1カ月ぶりの復帰戦を白星で飾り、四大大会のシングルス勝利数は32となり、日本男子で佐藤次郎に並ぶ最多。西岡良仁(18)=ヨネックス=はパオロ・ロレンツィ(イタリア)と対戦し、第3セットの途中で体調不良により棄権。女子シングルス1回戦で土居美咲(23)=ミキハウス=は第16シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に敗れた。

 錦織が復帰戦で持ち味の攻撃的なテニスを見せつけた。格下のオデスニクにストレート勝ちし、2年ぶりの初戦突破。右足親指のけがを乗り越え「緊張で打てなくなるかと心配したが、逆に調子がいいぐらいのプレーができた」と右手を突き上げた。

 第1セットの第1ゲームをブレークして流れをつかんだ。左利きの相手の位置を見極めて深いところを攻め、ロブやドロップショットなどの多彩な打球を披露。第2セットを1‐3から巻き返すと第3セットも押し切り、ノータッチの決定打が37本と相手の13本を大きく上回った。

 1週間前に右足親指裏の患部を抜糸したばかり。22日に会場入りしてから本格的な練習を再開した。もっとも、試合終盤には「(靴を滑らせて打つ)スライドもできて、恐れもなくなってきた」と、自信を深めていた。

 ツアー2大会で優勝しながら、けがに悩まされた今季。全仏オープンでは左股関節痛などからの回復途上で初戦敗退の屈辱も味わった。今大会前のツアー2戦を欠場したが、戦える状態にもってきた。

 世界48位のパブロ・アンドゥハール(スペイン)との2回戦を「手堅いプレーをするし、弱点が少ない」と分析。今年最後の四大大会で、日本のエースが大暴れする。

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