遠藤、連敗止めた 三役昇進へあと3勝
「大相撲春場所・11日目」(19日、ボディメーカーコロシアム)
ホープの遠藤が小結豊ノ島を押し出して連敗を2で止め、5勝6敗とした。綱とりの大関鶴竜は関脇栃煌山をはたき込んで10勝目。横綱白鵬は関脇豪栄道を押し出し、横綱日馬富士は大関稀勢の里をはたき込みで退け、ともに全勝を守った。両横綱を1敗の鶴竜が追い、2敗はいなくなった。
冷静な判断が光った。遠藤は立ち合いで狙った右前まわしが取れないと見るや、すぐさま作戦を突っ張りに変更。的の小さい豊ノ島をよく見て左右の突きを繰り出し、土俵の外へ押し出した。
連日差し込まれていた立ち合いも、しっかりと低く当たれた結果、会心の白星。「うまく取れてよかった。実力は自分より上なので、常に攻める気持ちでいった。土俵で目の前に立った時の雰囲気は分かっていたので」。場所前の出稽古で胸を借りた時の記憶を生かしての白星でもあった。
今場所は常に注目される立場。それでも疲れの色すら見せず、土俵を務められるのは、部屋でゆっくりと過ごすように努めているからだ。「スマホでオープン戦はどこの球団が勝ったか、開幕投手は誰かとか見ている」。持って生まれた寝つきのよさも疲労回復を助けている。
連敗を2で止め、12日目は連日の小結戦となる松鳳山が相手だ。「いつもと同じで、思い切って向かっていくだけです」。5勝6敗となり、勝ち越して新三役に昇進するには残り4日間で3勝が必要になる。ホープが春の大阪に奇跡を起こすか、千秋楽まで目が離せない。



